2022-04-01から1ヶ月間の記事一覧

1-3.実際の株価への適用

ここまでで、株価 の広がりが 時間とともにどう 変化して いくか の分布は求められたが、 これは株価を「 1 期間で 円上が るか円下がる」というモデル化を行って求めたものである。実際の株価はそのような値動きはしない。 1 日の変動幅は日によって異なる…

1-2. 株価の分布の正規近似 - 3

結果の考察 この結果をもう少し考察してみる。 分布の平均は である。 は “確率×値”の和 (株価が下がる場合はマイナス と考える )の形になっていて 、これは1期間後の増減の期待値だから、 期間後の平均(期待値)は、それを 倍したものになっている 。 が…

目次

第1章 株価変動のモデル化 1-1.株価の二項モデル 1-2.株価の分布の正規近似-1 二項分布の正規分布近似 1-2.株価の分布の正規近似-2 株価の分布の正規近似 1-2.株価の分布の正規近似-3 結果の考察 1-3.実際の株価への適用 1-4.異な…

1-2. 株価の分布の正規近似 - 2

株価の分布の正規近似 二項分布は正規分布で近似できるが、先に述べたような「1000 円の株が 1/2 の確率で 10 円下がるか 10 円上がる」株価の分布を正規分布で 表すにはどうすればよいか 。これを考える。 ここからは、問題を一般化して、「最初 円の株価が…

1-2. 株価の分布の正規近似 - 1

二項分布の正規分布近似 二項分布は正規分布で近似することができる。この意味と、株価の分布 に対する応用を考える。 試行回数、確率の二項分布 は、 が大きいとき、平均 、分散 の正規分布 で近似できる*1。先のコイン投げ 5 回の場合は、なので、で近似で…

1-1.株価の二項モデル

二項分布(コイン投げ) ここからしばらくは、株価の値動きは毎日一定額上がるか下がるかのどちらかで、上がるか下がるかの確率は毎回同じとして考える。このようなモデルを二項モデルという。 株価の値動きが1日後に確率1/2で同じ額だけ上がるか下がるか、…